2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

広告論講義

僕は別に広告を仕事にしているわけでもなければ、 大学でそういったことを学んできたわけでもありません。 なので、専門家とは程遠いのですが、 そういう人にこそ、この本は勧められます。 広告の歴史、魅力をざっと齧りたい人向けの読みやすい一冊です。広…

Story Seller

ええっと、ミクシイのレビューにも書いちゃったので、 面倒くさいのであんまり丁寧に書きませんが、 中編集です。 執筆陣が豪華です。 なかでも有川浩の「ストーリー・セラー」がオススメ、というか名作です。本が好きって言える人なら必ず読んで欲しいです…

てのひらの迷路

石田衣良の文章の特徴は、きっとその分かりやすさなんだろうと思う。 言葉が平易でリズムも良い。 たぶん、石田衣良という人は読み手のレベルを極限まで下げられる人に違いない。 これは、けなしているのではなく、相手の事をどれだけ考えられるかという高い…

赤×ピンク

桜庭一樹を初めて読んだのは、「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」だった。 兄から勧められて読んだそれは、何というか、「不思議ちゃん」な感じしかしなかった。 その後、「少女には向かない職業」を読んだ。 衝撃を受けた。 そして、これ。 そうか、「痛み」…

ワンダと巨像

とにかく一度プレイして欲しい。 その音楽の美しさに心震わせて欲しい。 巨像を倒した時の快感を味わって欲しい。 間違いなく、名作です。ワンダと巨像 PlayStation 2 the Best出版社/メーカー: ソニー・コンピュータエンタテインメント発売日: 2006/06/08メ…

探偵小説のためのエチュード 水剋火

「天帝のはしたなき果実」で第35回メフィスト賞を受賞してデビューした作者。 続いて「天帝のつかわせる御矢」「天帝の愛でたまう孤島」と、天帝シリーズを上梓してきた。 打って変わって、この「探偵小説のためのエチュード 水剋火」 キャラを作りすぎて失…

逆説探偵 13人の申し分なき重罪人

鳥飼否宇は多才な作家だと思う。 観察者シリーズのような、自然や文化を描きながらガチガチの本格ミステリであるとう作りの作品もあれば、 この逆説探偵や「本格的」のようなギャグを交えたミステリも書く。 そして、「痙攣的」ではアートの世界を扱ったメタ…

NANA19

そろそろ話の着地点が気になり始めた。 逆に言えば、話が冗長に過ぎる。 ディテールを書き込みながら、なお話の展開の速度をあげることは矛盾ではない。 難しいことだとは思うけれど、何とかできればと思う。 「天使なんかじゃない」や、「ご近所物語」など…

ドラゴンキラーあります

まあ、いわゆる剣と銃が幅を利かすファンタジーな世界なんですが、 「ドラゴンキラー」という設定が上手。 圧倒的なパワーを持つドラゴンがいて、 さらにそのドラゴンを殺すことのできる人間がいる、それが「ドラゴンキラー」。 並の人間なら1万人が束にな…

2連勝!!

千葉1−0大分 今日も勝ちました!! 今年はCBをボランチに上げるのが流行ってるみたい。 トゥーリオ、松田、そしてジェフの斉藤大輔。 ミラー、澤入体制がどこまで調子に乗れるか。

雨の匂い

樋口有介が二連続だが別に気にしません。 樋口有介らしい厭世的な若者が主人公。 「なんでそこまで斜に構えられんの」って感じ。 まあ、父親が末期ガンで祖父が寝たきり、 離婚した母が父親の死亡保険金を狙ってるともなれば、ニヒリストになるのもしょうが…

木野塚探偵事務所だ

ハードボイルドに憧れる60歳の爺さんを主役に持ってきた時点で勝利している。 樋口有介自身が得意なハードボイルドをコメディーに仕立てたことを思いながら読むと、自然に笑いがこぼれてしまう。 木野塚佐平の挑戦はこれからも続く。木野塚探偵事務所だ (…

銀河英雄伝説

高校生の頃に初めて田中芳樹の「創竜伝」を読んだ。 まるでドラゴンボールのようにスケールが大きくなっていくストーリーに嫌気が差し、途中で読むのを断念してしまった。 翻って、この銀河英雄伝説。 もともとスケールの大きい話な上に、全宇宙を舞台にして…

哲学ファンタジー

数学者であり論理学者であり、手品師でもあるスマリヤン。 それよりも、彼は何より翻訳者なんじゃないだろうかと思う。 哲学を初心者にどう分かりやすく伝えるか。 それでいて専門家をもうならせる内容にする。 (僕は専門家じゃないので分かりませんが、章…

てるてるあした

加納朋子と若竹七海を読むと、 人の悪意の恐ろしさをいつも思い知らされる。 両者とも本当に恐ろしい話を書く作家だが、同時に人の温かさも良く描く。 この「てるてるあした」、さりげない温かさをたくさん味わえます。 ちなみにTVドラマにもなってます。 …

ジェフ、初勝利!!

ようやくリーグ戦で勝ちました。 ミラー新監督は3−4−3でやりたいらしい。 3トップも3バックも、今の選手構成を考えれば自然な選択かもしれない。 中盤はフラットにするのかな、とりあえず、これからに期待です。

名短編、ここにあり

北村薫・宮部みゆきが選んだ珠玉の名品12篇。 やばいです、選び方がとにかく上手い。 北村薫はアンソロジーをたくさん編んでいるけれども、 この人の作品の選び方には、読む人を楽しませようって言う気持ちが伝わってくる。 何よりも意外性が大きい。 この…

ブルータワー

石田衣良の長編。 911テロをきっかけに書いたという塔を巡るお話。 末期ガンの男が意識だけ200年後の未来へとワープする。 そんなお話。 最近、お客さんにそもそものマナーを注意する回数が増えている。 ひざを立てないとか、寝転がらないとか、騒がな…

雨の日と月曜日は

雨ですねえ…。金曜日ですが。 外食産業に雨は天敵です。 イギリスに外食のチェーンて根付くんでしょうか。 別に雨が当たり前の世界なら問題はないのか…。雨恋 (新潮文庫)作者: 松尾由美出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/08/28メディア: 文庫 クリック: 2…