2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ワンダーズ・オブ・ナンバーズ

題名の通り、数の不思議に関する本。 前半はよくあるパズル本。 もちろん数字に関係したパズルばかりだが、特に目新しいものがあるわけでもない、 普通のパズル本だ。 後半からはひたすら数のお話、整数論というんでしょうか。 有名なところでは、完全数とか…

朱夏

「リオ」に続く樋口顕シリーズ第2弾。98年に刊行された本書でのテーマはアダルトチルドレン。 今野敏はこれ以上無いくらいにストレートに、そして明快に社会問題を取り上げる。 家族とはどうあるべきか。 子供を育てるとはどういうことか。 TVドラマに…

北緯四十三度の神話

作者の浅倉卓弥は「四日間の奇蹟」で「このミス大賞」を受賞した方。 とてもシンプルに泣かせてくれる。 あいにくと僕はラヂオをほとんど聴いたことが無い。 DJの言葉にどれほどの重みがあるのかが分からない。 見えない、目の前にいない相手に言葉を届ける…

聞いてないとは言わせない

ノワール小説というもののルーツはどこにあるのだろう。 息もつかせぬ展開というのはこの本のことを言うに違いない。 常に敵と向かい合わせでいつ撃たれるんだか分からないような感じ。 タランティーノが映画を作ればきっとどこかで観たことがあるような映画…

ドラゴンキラーいっぱいあります

ドラゴンキラーシリーズ第2作。 主人公のココがたまたま助けた相手は、軍隊時代の上官。 彼の就職先を世話してやるものの、気が付いたら彼はドラゴンキラーのアイロンと手を組み、町を支配しようとしている。 そこでココとリリィはドラゴンキラー退治をする…

左手のパズル

漫画家、萩尾望都が文章を書き、東逸子が絵を添える。 贅沢なつくりというか何というか、萩尾望都が好きな僕は、 この絵を萩尾望都が描いたらどうなるのかな、なんて想像をしながら読み進んでいました。右と左を反対に覚えてしまった音楽家の青年と、彼を愛…

パラダイス・クローズド

第37回メフィスト賞受賞作。 メフィスト賞といえば、森博嗣や清涼院流水、最近では小路幸也などミステリだけにとどまらず幅広くエンタテインメント性高い作風の作家を輩出している。 そしてこの汀こるもの、孤島に集まったミステリ作家たち。 そこで起こる密…

リオ

警察小説の主人公としては、今までにいないタイプだと思う。 有能で上司からの信頼も厚い。 けれども本人は自分に自信を持っていない。 周囲の目を気にし、 自分の発言で気まずくならないか、場の空気ばかりを気にする。 妻と高校生の娘がいて、我が家に帰る…

六月六日生まれの天使

イメージとして、鮎川哲也賞の受賞作家って暗い感じがする。 いや、きっと、たまたま僕がそういう作品にしか出会ってないだけなんんだろうけど。 この作品、記憶喪失の女と記憶障害を持つ男。 女はフラッシュバックに苦しみながら、自分のこと、相手のことを…

人類は衰退しました

ラノベって本当に玉石混交だと思う。 人間が減った世界で、かわりに妖精が増殖した地球。 妖精は、小さく、賢く、好奇心が旺盛で。 アンダースン「地球人のお荷物」のホーカ人にちょっと通じるような感じだ。 調停官という設定も、なんとなく眉村卓「司政官…

ハナシにならん!

「ハナシがちがう!」の続編。 もはやミステリではなくなってきたが、話は面白い。 主人公の笑酔亭梅駆こと竜二、そして師匠の梅寿。 とにかくこの2人のキャラが大当たりである。 このシリーズ、どこまで続くのか。 着地点をどこに設定するかで、話の広がりよ…

宅配便が届かない

本は基本的にアマゾンで注文しています。 一週間ほど前、注文して、2,3日で届くとの事。 数日して仕事から帰ってきたら、不在通知がポストに入っていた。 次の日も、その次の日も僕は仕事で、そのたびに不在通知が増えていく。 その不在通知、来訪時間がい…

小説以外

恩田陸のエッセイ集です。 恩田陸の作品というのは、本人も言うとおり、ジャンル分けがしづらいものが多い。 ミステリなのか、ホラーなのか、ファンタジーなのかSFなのか。 そのせいもあってか、僕は恩田陸にははまることなく、著作もそのうちの数冊を読ん…

彩紋家事件

ようやく読み終えた…。 清涼院流水の本を初めて読んだのは「コズミック」だった。 当時の僕は綾辻行人の「十角館の殺人」に感動したての高校生で、講談社ノベルスの本を図書館で借りまくって読み漁っていた。 「コズミック」は、その格好良い装丁と『世紀末…

大切なこと

とても当たり前のことだけれども、なかなかできないことが多いかも。 人生を豊かに生きるためのヒント。 人は綺麗事だけでは生きて行けないなんて良く言うけれど、でも綺麗なことを言わなきゃあ綺麗なことはできないと思う。 綺麗な人生、生きたいですね。大…