2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

Anniversary50

カッパノベルス創刊50周年記念でだされたアンソロジー。 最近は色々な出版社からアンソロジーが出されているが、執筆陣のミステリ的な豪華さから言えば、新潮社のStorysellerとこれは双璧じゃないかと思う。なにしろ、全てが書き下ろしなのだ。Anniversary…

新世紀エヴァンゲリオン12

TV放送版とは少しづつ違いを出してきた漫画版ですが、落とし所がどこになるのかだけが最大の興味です。新世紀エヴァンゲリオン 12 (角川コミックス・エース 12-12)作者: 貞本義行出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2010/03/31メディア: コミック購入: 20人…

V.T.R

殺人を許された特別の職業、マーダー。 恋人同士だったマーダー、アールとティー。 アールと別れていい加減な生活を送っていたティーのところにアールから電話が来る。辻村深月の小説「スロウハイツの神様」に出てくる小説家チヨダ・コーキのデビュー作とし…

人柱はミイラと出会う

人柱、お歯黒、参勤交代などなど。 江戸時代の習慣が現代にも残っているという設定で起きるミステリ集。 BGやガーディアンなど、特殊な世界でも本格ミステリを作る石持浅海の論理性の高さは素晴らしい。人柱はミイラと出会う (新潮文庫)作者: 石持浅海出版社…

ねにもつタイプ

半端でなくおバカなエッセイ集。 この人は明らかに夢の世界の住人だろう。 難しいことを考えずにぼけーっとしているときに読みたい一冊。ねにもつタイプ (ちくま文庫)作者: 岸本佐知子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2010/01/06メディア: 文庫購入: 7人 …

もう一人の私

「もう一人の私」をテーマにした短編集。 短編でもきっちりと意外な結末を提示してくる北川歩実のトリックへのこだわりはすごい。もう一人の私 (集英社文庫)作者: 北川歩実出版社/メーカー: 集英社発売日: 2004/09/17メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 15回…

セピア色の凄惨

写真に写っている女を探すよう依頼された探偵。 写真に写っているほかの人物から話を聞いていくが、誰もが奇妙におかしな人生を生きていた。 ホラー作家というのはかくも恐ろしいものかと深く感動しました。セピア色の凄惨 (光文社文庫)作者: 小林泰三出版社…

前巷説百物語

巷説百物語のシリーズの第4作にして、前日譚。 4作目から読んじゃうという失態を犯してしまい、とりあえず早いところ1作目から読んで行きたいです。前巷説百物語 (角川文庫)作者: 京極夏彦出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 200…

幻想博物館

中学生の頃に、日本4大奇書としての評判だけを聞いて「虚無への供物」を手に取った僕は自分の未熟さを激しく思い知り、ものの10ページも読めずに退散した。 それでも、「虚無への供物」はいつか読もうと思っている。 正直、ミステリ読みを名乗っていると…

伝える力

最近はテレビのニュース系バラエティ番組でおなじみの池上彰の著作。 NHKに長く在籍し、書く仕事も話す仕事もしてきた方だからこその一冊。 大事なポイントを簡潔に伝え、良い方法悪い方法を例示して解説。 レポートを書く大学生や、社会人全般にお勧めの…

Number ベストセレクションⅠ

スポーツ誌ナンバーに掲載された記事の選集。 ナンバーと山際淳司の名を劇的に高めた「江夏の21球」をはじめ、力作ぞろい。 優れたノンフィクションに共通して言えることは、作者の対象への思い入れの強さだと思う。 冒頭の序文によれば、山際淳司はそれま…

カンナ 戸隠の殺皆

気づいたらこれも惰性で読み続けているシリーズに…。 QEDシリーズは途中でやめちゃったっけ。 まあ、もうしばらくは読み続けようかな。カンナ 戸隠の殺皆 (講談社ノベルス)作者: 高田崇史出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/02/05メディア: 単行本(ソ…

君がいなくても平気

職場の同僚でもある恋人が殺人犯。 そう思われる証拠を見つけてしまった男の物語。 男は犯人の発覚を恐れ、早く恋人と別れようと画策する。 なかなか別れることのできないまま、警察の捜査は進んでゆくし、ほかの同僚も彼女を疑っている。 とにかく自分の身…