2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

借金取りの王子

リストラ代行会社の社員村上真介の物語、「君たちに明日はない」に続く第2弾。 企業から依頼を受け、リストラを行うべく社員と面接をしていく主人公。 ……のはずが、文庫本の解説でも触れられていますが、タイトルの「借金取りの王子」は、リストラされる対…

ブラックペアン1988

「チーム・バチスタ」シリーズの番外編というか、前日譚。 舞台は1988年。それにしても、「白い巨塔」もそうだけれど、大学病院の政争って本当にこんなに激しいんでしょうか??正直、外食業なんて興味が無ければ出世競争なんかとは無縁でいられるし、出…

シアター!

赤字だらけの小劇団の主宰者を、商社に勤める兄が手助けして再生を目指す。 有川浩の作品の特徴は、ベタな人間関係とドラマチックなセリフ。 逆にいえば、その二つが揃えば人を惹きつける魅力を持った作品が出来上がるということ。 ただし、ベタと言ってもそ…

フィッシュストーリー

とにかく映像化され話題沸騰の伊坂幸太郎ですが、本当に平均点の高い作家さんだと思います。 本書は「動物園のエンジン」、「サクリファイス」、「フィッシュストーリー」、「ポテチ」の4編収録の短編集。 カラッとした善意と底意地の悪い悪意がいつもバラ…

打ちのめされるようなすごい本

ロシア語通訳の第一人者、米原万里による書評集。 2006年にがんで亡くなった著者のがん関連書籍の書評は圧巻。 そして、その読書量には目をみはるばかり。 米原万里が「打ちのめされるようなすごい本」を紹介していく本書だが、紹介されている本を読むよ…

虚ろな感覚

短編集。 短編のくせにとにかく二転三転する展開が目白押し。 「うーん、上手い!!」と唸っちゃう作品集です。虚ろな感覚 (創元推理文庫)作者: 北川歩実出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2009/11/27メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (9…