2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

今宵、バーで謎解きを

お決まりのパターンのあるミステリというのは難しい。 そりゃ、読者が驚いてくれないに決まってる。 驚きの無いミステリでも楽しめるようにするには大変な努力が必要だと思う。 ということをしみじみ感じさせてくれる作品でした。今宵、バーで謎解きを (カッ…

ソロモンの犬

うあ、これは3ヶ月くらい前に読んだような気がするけど、もうほとんど内容覚えて無いや。たしか、犬はどうして走ったか?みたいな謎解きだったような気がするけど…。 道尾秀介の作品の登場人物は、大抵過去に傷を負ってたりしてそれで性格にゆがみが出ちゃっ…

神狩り

今さらながら、文庫で再版されたので読んでみました。 神と戦うというSFとしては究極の設定をこれだけスマートに描けるものかと感心した。神狩り (ハヤカワ文庫JA)作者: 山田正紀出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/04/05メディア: 文庫購入: 4人 クリッ…

GOSICK4

いよいよアニメ化が決まったらしいです。 正直、脳内イメージとしてはヴィクトリカは真紅とかぶりまくってるのですが。初めてシリーズ1作目を読んだ時は少年(少女)探偵小説だと思ってたけど、 アニメ化するとしたらどう考えてもラブコメになるような気がす…

情報と生命

前衛的というか、先鋭的というか。 最先端の科学から近未来のテクノロジーの想像まで。 何よりも進歩著しいこの分野の本で20年近くも前に書かれているのに、 今読んでも目新しさを失っていないところが素敵。情報と生命―脳・コンピュータ・宇宙 (ワードマ…

ひとり暮らし

私の父もいわゆる独居老人になっていますが、 谷川俊太郎の凄いところは、人生を愛していて過去も未来も肯定できるうえになお死を恐れないところか。ひとり暮らし (新潮文庫)作者: 谷川俊太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/01/28メディア: 文庫購入: …

とらんぷ譚2

幻想小説なんだけれども、やっぱりどこか論理的で筋が通っているように感じられるのはさすが中井英夫ということでしょうか。新装版 とらんぷ譚 (2) 悪夢の骨牌 (講談社文庫)作者: 中井英夫出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/02/13メディア: 文庫購入: 1人…

泥棒が1ダース

アルセーヌ・ルパンを代表として、怪盗という職業は小説の世界では常に魅力的に描かれてきた。 現代小説ではおそらく、怪盗ニックとジョン・ドートマンダーがこの世界の最高峰ではないだろうか。現代短篇の名手たち3 泥棒が1ダース (ハヤカワ・ミステリ文庫)…

ハナシがはずむ!

笑酔亭シリーズ第3弾。 ミステリ色はだいぶ薄れていますが、話は回を追うごとに面白くなっています。笑酔亭梅寿謎解噺 3 ハナシがはずむ! (集英社文庫)作者: 田中啓文出版社/メーカー: 集英社発売日: 2010/02/19メディア: 文庫 クリック: 6回この商品を含む…