2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

アホの壁

人はなぜアホな行為をするのか、ということを筒井康隆が書いた本。 筒井康隆といえば、アホな人を書かせたら右に出る者はいない大作家であり、それだけにその分析も精緻で、もちろんユーモアたっぷりに仕上がっている。アホの壁 (新潮新書)作者: 筒井康隆出…

怪盗探偵山猫

タイトル買い。 だって、「怪盗」と「探偵」ですよ。 ルパンとホームズですよ。 20面相と明智ですよ。 まあ、そもそも、ルパンにしろ20面相にしろ二人とも探偵的な素養も十分に持ち合わせてはいたのですが。「心霊探偵八雲」のシリーズを書いている人らしい…

少女ノイズ

本編よりも有川浩の解説が魅力的。少女ノイズ (光文社文庫)作者: 三雲岳斗出版社/メーカー: 光文社発売日: 2010/04/08メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 45回この商品を含むブログ (27件) を見る

警官倶楽部

小説やドラマ、映画などに多く題材が取られているだけに、警察マニアという人種は非常に面白いし、数も多いようだ。 警察ではなく民間人なのだけれど、警察に匹敵する能力を持つ者たちというのはネタとしては扱いやすいのだろう。警官倶楽部 (祥伝社文庫)作…

つまみぐい文学食堂

名翻訳家、柴田元幸さんが海外の小説から「食」に関する名場面をピックアップ。 元の文献を読みたくなるし、食べたくもなる1冊。つまみぐい文学食堂 (角川文庫)作者: 柴田元幸出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2010/02/25メデ…

家に棲むもの

いわゆるホラー小説はあまり得意ではないので読まないのですが。 小林泰三はけっこう好きです。家に棲むもの (角川ホラー文庫)作者: 小林泰三出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2003/03/01メディア: 文庫 クリック: 10回この商品を含むブログ (27件) を見る

千年樹

さびれた神社に残る、樹齢千年ともいわれる巨木。 木にまつわる人々のお話。 遠い昔の時代から現在まで、因縁のような世界を描き出す短編集。千年樹 (集英社文庫)作者: 荻原浩出版社/メーカー: 集英社発売日: 2010/03/19メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 8…

使命と魂のリミット

父を医療事故で失い、真相を探るために医師となった娘。 当時の執刀医は母と仲良くしている。 どう考えても面白いシチュエーションではない。 さらには病院を襲う無差別テロ。 登場人物たちはみな一様にこれでもかというくらいに悩みを抱えていて、だからこ…